右足がないと働けない?

右足がないと働けない?

From 久保なつ美(日本デザイン

おはようございます。
今日は日本デザインの社長大坪さんが香港に旅立ちました。
投資のプロダクトローンチの視察で行っているんですが、
私は置いてけぼりです。

海外旅行はとっても面白いですよね。
町並みを見たり、食べ物を食べたり、
日本とは違う文化を見るのが楽しいですよね。

私は5月にタイに行ったのですが、

貧富の差の激しさに驚きました。

バンコクで一番価格が安いと言われている商店街に
買い物に行ったのですが、見ているうちに迷ってしまい、
気づいたら商店街の裏という感じのところにいました。

そこでは人が働いていました。
洋服を縫っていたり、雑貨を作っていたり。
お日様も当たらず、風通しも悪い様なところで、です。

また、もう少し奥に入って行くと、
暗くて暑い工場の奥の方で人が暮らしていました。
TVはちっちゃくて画質が悪く、エアコンなんてありません。
そんなところに人が住んでいました。
もちろん、そこにいる方々は自分が貧しい、
とは思っていないかもしれませんが、
生活する環境としては過酷だと思いました。

一方、ちょっと離れのリゾート地に行くと、
ものすごいセレブな人たちがめちゃくちゃおしゃれなバーで
美味しいものを食べていました。

タイは物価が安いので、どんだけ食べても飲んでも3000円くらいでいけます。

稼いでいる人からすると、まさに天国!

お金持ちの人たちは頻繁にパーティ☆いるみたいです。
とっても楽しそうでした。

タイではビジネスで成功した人と、そうでない人との差が激しいようです。
観光客を相手にし、ビジネス展開に成功した人は手にした大金を
物価の低いタイで使う訳ですから、
かなり裕福な生活ができるのです。

資本主義だなぁ、と思いました。

日本の様に「すでになんでもある」訳ではないので、
まだまだビジネスのチャンスがありそうです。
企業を志している若い学生さんにも会いました。
目がキラキラしていました。

もちろん、親がお金持ちだったとか、
チャンスに恵まれていたとか、
環境の違いはあると思いますが、
やはり志があるかないか、やる気があるかないかで、
成功するかしないかは決まると思います。

そういう意味で残念だと思ったことは、
街に寄付を集めようとする人がちらほらいたこと。
右足をなくしたおじさんが街に座り込んでお皿をおいて、

「私は右足がないので働けません。お金を下さい」

と言っていました。

お金に不自由のないお金持ちや同情した人たちが
お金をあげている様でした。

私はこの光景に違和感を感じました。
足が片方ないから、
だからって「働けない」ということにはならないと思うからです。

私は片足がなくても活躍している人はいます。
私はシルクドソレイユで右足をなくした人が
第一線で踊っているのを見ました。

肉体労働ではなく、技術を身につけて自宅で仕事をする道も
たくさんあります。

はじめはお給料は低くても、技術を身につけたら
ステップアップできるものです。本を買って独学でPCの知識を学ぶ事もできるはずです。

それを全くしないで、一日中街中に座り込んで
「お金を下さい」と言っている。
それはおかしいと思いました。

誰かの役に立たなければ、お金はもらえないものです。
役に立って、お金をもらえるから嬉しいのです。

彼はそんな仕事の楽しさを知らない。
彼の境遇よりもそっちの方が、かわいそうだと思いました。

久保なつ美(日本デザイン)

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