大手企業だからこそしてしまう大失敗【飲食店】

大手企業だからこそしてしまう大失敗【飲食店】From 久保なつ美(日本デザイン

おはようございます。

事務所の近くにまた新しく
イタリアンのお店が出来ました。

工事中の時から10/7OPEN!!という大きな垂れ幕を張って、
そりゃあまぁ大々的に宣伝していました。

開店前にはたくさんのお花も届いていました。
たぶん大手のお店なんでしょう。

一般的なお店だったらここまで派手にはやりません。

ちなみにこのお店が出来た場所はひらけた所で、
人通りも多く、立地的には抜群です!

「すごく人入るんだろうな〜」と思いました。
あんな良い場所で開店できるなんてうらやましい!

OPNEして数日が経った後、
大坪さんと視察?もかねてこのお店に行ってみることにしまいた。

開店するずっと前から垂れ幕を毎日見ていたので、
期待値はMAXです。

お店に入ると、ちょっと高めのテーブル席に通されました。

席について、周りを見渡し、一言。

久保「このお店、微妙だね」

大坪「たぶん、ここ潰れるよ」

お料理が出る前で申し訳ないのですが、
このお店があまり繁盛しないというのは
すぐに分かりました。

まず、お客が少ないのです。
OPENして間もないのにもかかわらず、
ぽろぽろとしか客がいません。

普通、OPEN直後というのは、もっと賑わうはずです。
それがこんなものということは、
かなり絶望的です。

スタッフもそれを想定して
多めに配置されていた様でしたが、
これが完全に手持ち無沙汰になってしまっていました。

そして、私が気になったのが内装。
何を目指しているのかはっきりしないんです。

天井にかかっているシャンデリアは
高級感を演出しようとして付けた様ですが、
プラスチックなので、逆にチープな印象
を出してしまっていました。

ワインを飾っている棚も、
テーブルも、プラスチック。

遠目で見たら、分からないかもしれませんが、
近くで見ると丸わかりです。

これではまるでファミレスいるような気分になってしまいます。

スタッフの制服はおしゃれでしたが、靴がバラバラ、
テーブルの配置も悪く、入れるお客さんの数を
自ら減らしてしまっていました。

高級感がないのがダメという訳ではありません。
大衆っぽくても、庶民的でも
それを作り上げていれば、全然いいんです。
それでものすごく繁盛しているお店はたくさんあります。

コンセプトが定まっていないことが問題なんです。

このお店はコンセプトやテーマを決めずに、
なんとなく、「イタリアン」
とだけ決めて、店作りをスタートしてしまったような感じがしました。

「ロゴ?あ、これでいいんじゃない?いい感じ」
「椅子とテーブルはこれでいいだろ、安くてまぁまぁ見た目もいいし」
「なんか置いてみたら、高級感がないな…シャンデリアでも置いてみるか、
おっ高級な感じしてきたぞ」

という感じで一つ一つがバラバラに決まってしまった感じがします。

これが、失敗のすべての原因です。

コンセプトははじめにしっかり決めなければいけません。
家具選びもお店の雰囲気を決めるものですから、
プロにコーディネートしてもらうのがいいでしょう。

こんなのは、基本中の基本。
大手なのに、なんでこんな失敗するんだろう?
と思いましたが、逆に大手だから、かもしれませんね。

大手はお金に余裕があるので、市場調査をせずに失敗しても、
まぁなんとかなってしまうことがあります。
また、今まで成功してきた自信から、
「なんとかなる」と思い込んでしまう所があります。

逆に個人でお店を出店した場合、
失敗をすると多額の借金を負うことになるので、
とても慎重になるものです。
周りのお店を片っ端から調べて、どういうお店が繁盛しているか、
参考にするでしょう。

立地がいいだけにもったいない!!!><

ただこのお店、お料理は美味しかったし、
値段も安いので、全ての見た目を変えれば
全然これから巻き返せると思います。

どこが悪いのか、お店が気づくことができれば、ですが。

久保なつ美(日本デザイン)

意外な事実 その「こだわり」は売れません!

意外な事実その「こだわり」は売れません!From 久保なつ美(日本デザイン

おはようございます。

今日も朝から暑いですね〜。

あんまり暑いので、
前に買ってもらった久保用小型扇風機も
効果が薄くなってきました。

こんな日はやっぱりスムージーに限ります。

今日は、レタス、きゅうり、バナナ、
ほうれん草、豆乳、パセリのスムージーを作りました。

暑い日はこれを飲むだけで、元気が出てきます。

最後にパセリを入れることが久保のちょっとしたこだわりです。
これを入れると野菜の臭みが消えて、
一気にさわやかな味になります。

私は将来的に日本デザインビルの一階で、
高級スムージー屋さんを開く計画を
前からもくろんでいるんですが、
その時パセリはレギュラーメンバーにすることにします。

さて、ネットショップを運営されている方で、
こんな「こだわり」を持っている方、多くいらっしゃると思います。

例えば「無添加」「安全性」「直輸入」などを
ショップのこだわりとして掲げているショップがありますが、

ここで驚きの新事実をお伝えします。

「こだわり」を売りにしているショップは
うまくいかないことがあります。

 

じぇじぇ!!
そんなことってある!?

普通に考えると、こだわっているお店の方が、
こだわってないお店より良いはずです。
誰だって、「なんとなくやってます」ショップより、
「こだわりがあります!」というショップで買いたいものです。

そう考えると「こだわり」を売りにしているショップは、
一見うまくいきそうですよね?

でも実際はうまくいかないことが多い。
その理由はとても単純です。

こだわっているショップがありすぎて
差別化ができないから。

自分ではこだわりだと思っていることが、
実はお客様から見るとただの特徴でしかないということがあります。

例えば、ヘアアイロン販売で「安全性」をこだわりにするとします。
一見良さそうに思えますよね?
ただ、試しにGoogle検索で 「ヘアアイロン 安全」と入れて検索してみると、
なんと約 1,020,000 件の検索結果が出てきます。

もちろん全てが販売に関係するものとは限りませんが、
ヘアアイロンの安全性にフォーカスを当てている人が,
これだけいるということは分かります。

この中で、「安全性がうちのショップのこだわりです!」と言っても、
大して目立ちませんし、お客様からするとよくあるショップとしか映りません。

また、ちょっと良い「こだわり」は、
すぐに他のショップに真似されて潰されます。

その瞬間にまたもや「こだわり」が単なる特徴となってしまいます。

ということで、真似されてしまうようなちょっとした「こだわり」は、
捨ててしまった方が良いです。

売り出すなら、「コンセプト」で売り出しましょう!

例えば、
「かわいいは作れる!恋が叶うヘアアイロン♥」とか、
「読モが作りました!日本一使いやすいヘアアイロン」
とかそんな強いコンセプトを作ることが出来れば、その方がずっと
お客を引き寄せます。

これは前に書いた体験価値の話とかぶるところがあるので、
こっちも参考にしてみて下さい。

久保なつ美(日本デザイン)