限界を超えた瞬間【鬼の発声試験】

限界を超えた瞬間【鬼の発声試験】From 久保なつ美(日本デザイン

おはようございます。
今日の朝雨がふったからなのか、
昨日の夜はなんとなく外は雨の臭いがしました。

夜の雨の臭い、結構すきです。

さて、今日は昨日の続きをお送りします。

↓読んでない方はこちら
自分の限界ってどこまで?【鬼の発声試験】

合宿初日の試験、「発声」
その初めての試験は、3点に終わりました。

でも仲間もみんな1点とか、0点とかそんな感じ。
これをみんなで乗り越えなきゃいけません。

ここで自分と作戦会議。
そうか、暗記した状態じゃだめなんだ。。。
と分かり、今度は暗記は完璧にして、
心をこめて、意味を意識して言うことに。

準備が整って、また二階へ向かいます。

偶然なのか、また同じトレーナーさんに当たる。

前回より心をこめて、思いっきり叫びました。
すると、

あれ?なんだっけ?

集中しすぎて今度は言葉が出てこなくなってしまいます。
言葉につまり、途中で中断。

トレーナーさん:「さっきより全然いい!でも、
それ、全力か?まだまだいけるぞ!全力でやってみろ」

点数は、…20点。

まだまだ足りない。

こんな感じで、何度も何度も
受けては落ちて、受けては落ちてを繰り返して、
仲間と励まし合って、一緒に練習して、
の繰り返し。

そしてある時、
試験でなんとなく手応えを感じた時がありました。

自分でも限界近く声を出してる、
気持ちを込めている
っているのがなんとなく分かる感じ。

トレーナーさんもこっちを真剣な顔で見ている、

「これはイケる!!」と思いました。

が、結果は、

不合格。

52点….

あと何が足りないのか…
どうしたらいいか分からず、
さすがにちょっと落ち込みます。

そんな時、
声をかけてくれたチームメイトがいました。

「絶対大丈夫だから、絶対一緒に受かろう!」

普通の励ましの言葉ですが、
こういう時って、じーんときちゃいます。

20分くらい自分と向き合って、
「次で絶対決める!」
と決意して挑みました。

すると、次のトレーナーさんは
とても目がキラキラしている人でした。

まるで、子供の心を持ったまま大人になった感じ。

あいさつをして、
試験が始まり、全力で発声しました。

もう、つばも飛んでるかもしれないし、
涙も出てるかもしれない。

とにかく、全力で声を出す私、

そしたら、

「もっといける、もっといける!!!」

とそのトレーナーさんが立ち上がって叫んできました。

もうのど切れるじゃないかと思うくらい叫びました。

もう限界…

そしたら、なんとそのトレーナーさんが
一緒に叫びだしました。

すると、その時自分でもびっくりするくらいの
今までで一番大きな声が出たんです!!

これには自分でもびっくり!!!

「合格っ!!!!!」

トレーナーさんがバンっと机を叩いて
合格の合図を出してくれました。

もう顔は涙と汗でぐしゃぐしゃになってましたが、
トレーナーさん達が心から喜んでくれました。
それが、すごく嬉しい。

一階の教室に帰ると、
仲間達が拍手で迎えてくれました。

しばらく放心状態の私。
自分の限界って、自分が思うよりずっと先にあるんだ、
やればまだまだ出来るんだ、
全力って、こういうことだ、
とこの時思いました。

この時の記憶はずっと残っています。
お金じゃ買えない、体験をこの時は得ることができました。

これが、合宿初日の出来事。

これ以上の過酷な試験がこの後も続くんですが、
「発声」書いて思ったんですが、
思い出と経験が分厚すぎて、長くなりすぎることに気づいたので、笑
それはお会いした人にお酒でも飲みながら、話そうと思います。

こういう経験は何十万払っても、いいくらい、
貴重な経験だと思うので、私は行って本当によかったと思っています。

今でも、当時の社長にはとても感謝しています。
この先、恩返ししたいとも思います。

本当にありがとうございました。

こういう成長はいくつになっても人生を分厚くするために
必要だと思うので、積極的に参加していきたいです。

その経験が人生を振り返った時に大きな転機になっていた
ってこと、あると思いますからね。

久保なつ美(日本デザイン)